アートの仕事
2017年3月18日〜26日、10月6日〜15日
渋谷駅構内

Passage Tells: Shibuya

Passage Tells Project シリーズ3作目となる本作品は、渋谷駅構内が作品の舞台。再開発によって刻々と姿を変えつつある渋谷駅で日々働く人たちの物語と、これから失われて行くかもしれない渋谷駅の今の姿を、音とともに体験する。普段なら気にも止めずに通り過ぎてしまう日常の風景や音が体験者に語りかけ、新たな物語を紡ぎ出す。

多くの利用客でごった返すターミナル駅では、たくさんの人たちが働いている。私たちは、彼らのおかげで通学・出勤したり、自分の行きたい場所に向かうことができる。人口超過密都市・東京で、今日のように大量の利用者が円滑に移動できるのは、その巨大な輸送システムが正しく機能しているから。その輸送システムを担うのは、運転士・車掌・駅係員、警備員や清掃員、技術者や作業員など様々な労働者たちである。何気なく駅を通過するとき、私たちはそんな彼らの存在をどれくらい意識しているだろうか。ロンドン、エジンバラに引き続きPassage Tells Projectシリーズ3作目となる本作品では、普段はあまり意識しない,、巨大な駅・渋谷を支える労働者のナラティブに焦点を当てる。

渋谷駅のインフォメーションセンターで借りたヘッドフォンをつけて駅構内を歩くと、駅で働く人たちの様々な語りや、駅の音が聞こえてくる。当事者の肉声による語りという、新たな視点からいつもの通路を見るとき、そこには日常通り過ぎる駅とは、少し違う風景が見えてくる。


作品ウェブサイト
https://passagetellsproject.net/shibuya/

共同制作者

主催:Passage Tells Project
助成:公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団
アーティスト:中澤大輔
音楽:北谷光浩
広報・コーディネーター:脇屋佐起子
イラスト:葉其筠 ウェブサイト制作:葉其筠、古山亜人
特別協力:東京急行電鉄株式会社
協力:渋谷地下商店街振興組合、宮益町会、特定非営利活動法人明日の神話保全継承機構、株式会社渋谷マークシティ、株式会社東急百貨店 、夏目守康、小澤慶介、木村恵美理、Ingrid Hu