現在活動中

綾部から都会に出た人たち

2023年から活動中

2021年に妻の仕事の関係で、綾部という京都府北部の田舎に引越した。 東京生まれ、東京育ちの自分がまさか田舎に住むなんて思ってもいなかった。 宮城県石巻市の生まれで18歳のときに上京した父のことを思い出した。父はどんな気持ちで田舎から都会に出てきたのだろうか。 高度経済成長期、日本全国の田舎から都会に出てきた人たちが、日本の成長を支えたはずだ。 そして今、都会から田舎に逆流する私。 父と同じ頃、綾部から都会に出た人の話を聞きたくなって取材をはじめたのだが...

ビヘイビアプロジェクト

2019年から活動中

日中韓3ヶ国から2名ずつ、計6人のダンサーと共に、東京・北京・ソウルの3都市を訪れ、私たちが普段何気なく行っている「ふるまい」を観察するプロジェクト。 ふるまいは、私たちが社会で生きていく中で身につけてきた動作や思考であり、無意識の内に埋め込まれた「振り付け」のようだ。 近いようで遠い3か国のふるまいを比較し、自分の所属する社会の生きづらさを感じたとき、ダンサー1人ひとりがこうありたいと願うもう1つのふるまいが生まれていく...

ニュータウン御嶽講

2018年から活動中

ニュータウン。それは私が生まれ育った場所。懐かしい場所ではあるが、デベロッパーによって開発された人口的な街でもある。どこもみな同じような駅と似たような家が並んでいて、歴史や文化のないつまらないところだと、子どものときから思っていた。30歳を過ぎた頃、私の育った地域にも江戸時代から続く「御嶽講」という風習があると知るまでは...

ストーンサークル、 生と死を分かち合う

2017年から活動中

私が大学院時代を過ごしたイギリスには、世界遺産で有名なストーンヘンジをはじめ、石を円形状に並べた古代遺跡「ストーンサークル」が多数発見されていて、不思議な遺跡だなと感じていた。日本に帰ってから調べてみると、秋田県鹿角市の「大湯環状列石」など、日本にも多数のストーンサークルがあることを知った。同様の遺跡は世界各地で見つかっていて、太陽の方角を意識して作られたものが多いという。不思議だ。もしはるか昔、世界の様々な民族が、みな同じように太陽に向かってお祈りしていたとしたら...