ある企業から、製品開発担当者に向けてUXデザインの講習をして欲しいという依頼があった。UXデザインとはユーザエクスペリエンスデザインの略で、日本語だと利用者体験の設計という意味。利用者にとって使いやすいデザインをするためのイマドキのアプローチと思われがちだが、その源流を辿ると、工場の生産性を高めるために生まれた学問領域である。機械はミスをしないが人間はミスをする。だから人間に使いやすい機械を作らないと工場が回らない。そんなUXデザインの歴史を紐解くところから、3日間のワークショップが始まった...